東京じゃないとクソ男に恋も出来ない

私は岡崎京子の漫画をあまり読んでなくて、中学の頃から魚喃キリコ漫画ばっか読んでたんですけど、
南瓜とマヨネーズもその時期に読んでて、U-NEXTで映画南瓜とマヨネーズを観たんですけどさ、もうさ、わたし主人公のツチダと同い年(27)になってるんだよね………………

もうその時点で観なきゃよかったんですよ、やめりゃ良かったんですよほんと自殺なんでもう臼田あさ美主演忘れられないセフレ(映画では元恋人ってなってたけど私はセフレだと思ってる)役がオダジョーってさ…????

これ映画公開当時世田谷杉並あたりでアラサー女の焼身自殺とかよく多発しなかったね????
わたし今東京でこれ観てたら間違いなく死んでたな
漫画映画好きの女友達も「怖いから観てない」って言ってましたしね、そうだよね


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まず相関図がこんな感じです、この3人の関係だけ分かっててくれればいいです

予告編ではやっぱり「今彼と元カレの間で揺れる恋心」みたいなかんじだったんですよ
まあそんなもんかと思いますよね
原作も中学高校のときに読んでただけなので予告編だけ見て侮ってたんですよね


主人公のツチダは、恋人のせいちゃんが作る曲が大好きなので、また曲を作ってくれることを楽しみに彼の生活を支えを生計を立てます。
そこでツチダがキャバクラで客の愛人になったことが恋人にバレてしまい衝突するのですが、
お互いがもうダメかもしれない、と思うと同時にお互いにはもうお互いしかいない、と思い知らされるだけで、2人の日常は全く好転しません。

…これまでのあらすじを説明するだけで、20代前半を東京で暮らしたアラサー女子には涙ものですよね…


そんな中で元セフレのハギオに再会し、ツチダが日々の均衡を崩していって…というストーリーなんですけど
もうこのブログ書いてる今泣いてます

映画、まあ見たんですけど
















ねえ
















あのさ………


もう












もうさ………



















おだ






おだじょ













映画の半ばくらいでオダジョー出てくるんですけど、そこでまず妊娠しました
映画、もう見ても見てもらわなくても良いのでネタバレ気にせず書きますけど、ツチダが自分のバイト先のライブハウスでハギオと再会するんですけど、
もうね、その再会した時のツチダとハギオの会話がもう……やばかったんですよ


ツチダがハギオさん!と声をかけるんですけど、


お前さあ、番号変えただろ、ケータイ繋がんない

え!電話してくれたの?いつ?

いや忘れたよ





もう………
分かります…?????
ハギオは絶対ツチダに電話なんかしていないんですよ、それをツチダのせいにしているんです
まずここで私が愕然としてしまったのが、私がこれと同じくだりを高円寺のセフレとしたことがあったからですよ………





私はその高円寺の環七から見えるマンションに住んでるセフレと、しばらく間が空いて去年の阿波踊りの時に久しぶりに家に行ったのですが(その日ももちろん連絡したのは私から)
その高円寺のセフレは明るく

「なんで連絡くれなかったんだよ〜」

と抜かしたのですが、長い間LINEを返してなかったのは彼の方だったんですよ…

私が
「え?返事してくれなかったの◯くんじゃん」
と言うと

「え?そうだっけ」

と抜かすのです……




なので上記の再会のシーンは「ああああ゛…」と低い声を出しながら身もだえてしまいました
そしてそのセフレはその後

「お前が来るんだったら抜くんじゃなかったな〜」
とのほほんと言いました


クソでしょう………??????????????????

それでもそこは東京なおかつ高円寺、わたしはその発言にときめいてすらいたんです、
だって東京いわんや高円寺だったから…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





あたしどんな女だった?

あんま覚えてないけど、お前俺のこと好きだったもんな
俺そんな好きじゃなかったけど


っヒャーーーーーーーーもうダメもうダメ
そんでライブハウスであっという間にエッチしちゃうんですけど、いちゃいちゃしてる間にまた


忘れてた?私のこと忘れてたの?

忘れてないよ… 忘れてた…



とハギオがクソっぷりを隠しもせずツチダの服を脱がせる…というシーンがあるんですけど…もうね…
これも完全にやったことありますね、有頂天で恋人気分の女と、1ミリも甲斐性のない、優しいクソ男の会話ですよ、
それでも幸せだったのはそれが東京だっt






そんなツチダでも、ハギオと甘い一晩を過ごした後に家に帰り、せいちゃんが一人でご飯を食べたであろう残骸を見て、自分は何をやっているんだと落胆します
浮き足立ってハギオとキャバクラの友だちを家飲みに誘います。そこに改心しバイト三昧のせいちゃんが帰って来て、ハギオとせいちゃんがニアミスした状況が面白くてたまらないのです


ハギオと友だちがあわてて帰り、せいちゃんからせいちゃんがボーカルのバンドのフライヤーを渡されるのですが
その真ん中にはせいちゃんではなく見知らぬ女の子が写っていました

ここからがまた痛々しい。



なんで自分で歌わないの?せいちゃんばかだね

せいちゃんがいつか歌ってくれるの待ってたのに

私はどうなるの?


俺さ、近々出て行くわ 別々に暮らそう




やっぱり2人はもうダメでした





あのさ、俺じゃない方がいいよ

ちゃんとした旦那がいて、子供産んで、その方がいいよ


普通に女として幸せになった方が

もうなんにも無理しなくていいような、落ち着いてる男と結婚してさ、



もう…ここはさすがに大号泣でした





と言うのも……??






そうで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す
まんまこの言葉元カレに別れるとき言われました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ





なんで男の人って女の幸せを勝手に決めるんだろうなんで俺にしろって言わないんだろう
私はその元カレが大好きで大好きだったから



でも分かってるんです、私のこと愛してくれてるからなんだよなあ、
自分では幸せにしてあげられないって身を引くのは幸せになってほしいからなんだよね







分かってるんだよ

























映画は最終的にはとても痛くて愛しいハッピーエンドです
ラストシーンは臼田あさ美が本当にツチダになってるような素晴らしい演技だった




東京で出会った男の人たちを思い浮かべてしまって、私はみんなをとっても大好きだったなあと思った
高円寺の彼も一緒にいる時はとても優しくしてくれた
名前はあまり呼んでくれなかったけど
絶対外では会ってくれなかったけど
お風呂場にクレンジングオイルが常備してあったけど


元カレももうこの先これ以上ないってくらい愛してくれたし愛させてくれた

もうこれ以上ないんだろうな、
好き過ぎて泣いちゃうことも
可愛いって言ってくれないと怒ったことも
一日中一緒にいた後の日々が辛かったことも

もうないんだろうな




今地元に帰ってきて思う
東京には人に恋をしてしまいたくなる魔力がある

悲しいからか
疲れているからか
寂しいからか
分かんないけど



分かんないけど、色んなクソ男、
大好きだった男たち、みんな、私をとても可愛がってくれた

とっても幸せだった




南瓜とマヨネーズ、それを全部思い出させてくれる映画だった
私の東京が全部詰まってた








このブログを読んでいるお前、お前だよ、

私が他人とは思えないだろ、痛み分けだ受け取れ